流産予防の注射?妊娠初期にプロゲストンデポー筋注を打ったけど胎児への影響が心配

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妊娠初期は、身体の変化だけでなく、ちょっとした出血や違和感だけでも不安が大きく膨らむ時期です。

私自身、妊娠初期に出血が続き「プロゲストンデポー筋注(黄体ホルモン注射)」を何度か打ちましたが、

「赤ちゃんに影響が出るんじゃないか?」
「この注射、本当に必要だったの?」

と心配になった経験があります。

プロゲストンデポー筋注により女児の男性化(男児の女体化)の記事を目にしたりして、当時は更に心配になりました。

結論から言うと、プロゲストンデポー筋注によって、胎児に奇形や障害が出たり、男女の性分化(男性化・女性化)に影響が生じるという医学的根拠はありません。実際に生まれて来た子にも何も影響はありませんでした。

この記事では、同じような不安を抱える方へ、

・妊娠初期にプロゲストンデポー筋注を使用する理由

・効果・副作用・胎児への影響について

・実際に妊娠初期にプロゲストンデポー筋注を打った時期と回数

・生まれてきた子どもの様子、発達状況

など詳しく説明していきます。

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プロゲストンデポー筋注とは?

まず、プロゲストンデポー筋注とは何かを簡単に整理します。

・正式名称:プロゲステロン筋注製剤
・投与方法:筋肉注射
・分類:黄体ホルモン(プロゲステロン)補充薬

黄体ホルモンは、妊娠を維持するために欠かせないホルモンで、以下のような働きをしています。

  • 子宮内膜をふかふかに保つ

  • 受精卵が着床しやすい環境を整える

  • 子宮の収縮を抑え、妊娠継続をサポート

妊娠初期は胎盤が未完成のため、黄体ホルモンは主に「黄体」から分泌されます。

しかし、体質や妊娠状態によっては、このホルモン量が不十分になることがあります。

その不足を補うために処方されるのがプロゲストンデポーです。

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妊娠初期になぜプロゲストンデポーが使われるの?

妊娠初期にプロゲストンデポーを使う目的は、一言で言えば 妊娠継続のためのサポート です。

 流産予防としての役割

妊娠初期はホルモンのバランスが乱れやすく、少しの不足でも流産のリスクが上がる可能性があります。

特に以下のようなケースで医師が投与を判断します。

  • 黄体機能不全(黄体ホルモンが不足しがち)

  • 体外受精・顕微授精後の黄体補充

  • 初期の出血がみられる場合

  • 子宮内膜が薄い場合

  • 流産の既往がある場合

プロゲストンデポーは、注射で投与するため 血中濃度が安定しやすく、効果が持続しやすい のが特徴です。

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薬の副作用・胎児への影響は?

プロゲストンデポーの副作用は?

もちろん薬である以上、副作用の可能性はあります。よく見られる副作用は以下です。

  • 注射部位の痛み・しこり

  • むくみ

  • 胸の張り

  • 眠気

  • だるさ

  • 吐き気

ほとんどの場合は一過性で、自然におさまります。

まれに起こる副作用として、

  • 蕁麻疹などのアレルギー反応

  • 強い頭痛

これらが出た場合はすぐ受診をするように言われています。

プロゲストンデポーで男女の性分化

そもそもなぜ、プロゲストンデポー筋注によって女児が男性化する(男児の女体化)という噂がでてきたのでしょうか?

”製剤のなかには男性ホルモンから作られるものがあり、その作用がわずかに残っているために妊娠中に投与することで女児に外陰の男性化が起こることがある。”

と言われていたのが理由のようです。

このような記事を目にすると本当に心配になってしまいますよね。

胎児の外性器の発達は、

  • 男児:アンドロゲン(男性ホルモン)分泌により男性器へ

  • 女児:アンドロゲンが少ないことで女性器へ

という流れで進みます。

一方、プロゲストンデポーは“プロゲステロン(黄体ホルモン)”であり、性分化を左右するアンドロゲンとは働きが異なります。

つまり、プロゲステロンを補充したことにより胎児の外性器が変化したというメカニズムは医学的に成立しません。

安全性は?

海外の大規模研究でも安全性が示されており、欧米では、体外受精の妊婦さんがほぼ全員プロゲステロン補充を受けているようです。

また、多くの研究があり、奇形や発育遅延などのリスクは自然妊娠の妊婦さんと差がないと報告されています。

日本の産婦人科でも一般的な治療として、妊娠初期の出血や黄体機能不全の治療として標準的に行われており、

多くの医師が「必要な状況での使用は安全性が高い」と判断しています。

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プロゲストンデポー筋注を打った時期と回数

妊娠初期から出血や茶おりが続き、何度も病院へ行きました。病院では、プロゲストンデポー筋注125mgという注射を打っていました。

1度目は5週5日(5w5d)

2度目は6週5日(6w5d)

3度目は8週3日(8w3d)

4度目は9週6日(9w6d)

合計4回、プロゲストンデポー筋注125mgを打ちました。

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実際に生まれてきた子の様子・発達

後期の健診で、お腹の子が男の子だと分かりました。

その後、無事元気いっぱいで生まれてきてくれて、大きな問題もなくすくすくと成長してくれています。

2歳を過ぎたころから電車や踏切、車が大好きで、何も教えていないのにすごいな~と感心したのを覚えています。

発達に関しても健診でも特に何も指摘されることもなく、順調に、毎日沢山お話しして元気に遊んで過ごしています。

1歳を迎えるまでは、ハイハイが遅かったり、なかなかお座りしなかったり、手づかみ食べしてくれなかったり、と心配なことも沢山ありましたが、今では、あの頃は何をあんなに心配していたのかと思うほどです。

生まれてたった1年の中で、全ての子がまったく同じようなスピード・順序で成長するはずないよね~と今なら分かるのですが、初めての育児だったこともあり、なんでもネットで検索できる時代だからこそ余計な情報でより不安になったりしていました。

その後の成長については、また追記していく予定です。

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まとめ

妊娠初期のプロゲストンデポー筋注は問題ありません。(医師の判断のもと)

プロゲストンデポー筋注は、妊娠初期の治療として長年使われてきた安全性の高い薬です。
胎児への影響についても、多くの医学的データで問題がないとされています。

そもそも、胎児に影響が出るような危険な薬だった場合、不安定な妊娠初期に多くの医師が使用することはありえないと思います。

もし気になることがあったら、こんなこと聞いていいのかな?など考えず、遠慮せず病院の先生に聞きましょう。

私と同じように妊娠初期にプロゲストンデポー筋注を打って、心配・不安になっている方が、少しでも安心出来たら嬉しいです。

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