吸音材って効果あるの?
自宅の部屋に吸音材を貼りたい!
今日は、ネット通販で格安で手に入れた吸音材96枚を仕事部屋の壁に貼って効果を検証していきたいと思います。
仕事部屋にはあまり物を置いていないので反響音が前から気になっていました。
ネットで格安で売られている吸音材でも効果があるのか不安はありますが検証スタートです。
実際に96枚貼ってわかった吸音材が壁から剥がれ落ちない貼り方もお伝えします。
準備編
用意するもの
◾️マスキングテープ7個(1.5cm×7m)
◾️両面テープ2個(10m)ブチル
◾️木工用ボンド1個
今回用意した吸音材は縦横30cm厚さ2.5cmの吸音材です。
吸音材は、音を吸収し反射を防ぎます。
音の振動を遮るものではないので防音目的で購入を検討されている方にはあまりおすすめしません。
吸音材の吸音性能は
・スポンジの密度
・厚さ
・形状
以上の3つによって決まります。
一般的に、より厚く密度の高い方が吸音性能が良いです。それに比例して吸音材の価格も高くなります。
通販などで多く売られているのが厚さ5cmのものですが、今回買った吸音材は厚さ2.5cmとかなり薄めです。
その分価格もかなり安かったです。
購入した吸音材は48枚入りで3,383円×2セット購入し計6,766円でした。
何年か前にAmazonで購入した吸音材は24個入りで3,500円でしたが、それでもAmazonの中では安い方だったので今回の吸音材はかなり破格です。
今回安い吸音材をあえて選んで買ったのには理由があります。
数年前に購入した吸音材は、質は良かったのですが、24個という数ではあまり効果を感じられませんでした。
もっと広範囲に貼れば良いと思ったのですが、数が増える分コストがかなり高くなります。
それならば質より量だ!ということで今回は決められた予算内で出来る限り広範囲に貼れることを優先した吸音材を選びました。
以前貼った吸音材と今回貼った吸音材の比較画像です。
厚さ5cmの吸音材がこちら↓
今回貼る厚さ2.5cmの吸音材がこちら↓
違いが一目瞭然ですね
マスキングテープは100均で購入。木工用ボンドと両面テープはホームセンターで購入しました。
両面テープは写真を撮り忘れてしまいましたが、ブチルゴムの両面テープがオススメです。
かかった費用
吸音材:6,766円
マスキングテープ7個(100円ショップ):770円
強力両面テープ0.75mm×5mm×10m 2個:600円
木工用ボンド:250円
合計8,386円
両面テープのみで完結したかったのですが、予算をなるべく抑えたっかたので木工用ボンドも購入しました。
両面テープも一番細く価格の安いものを購入しました。
両面テープのみの場合は最低5個くらいは必要だと思います
作業編
吸音材の貼り方
賃貸マンションに居住しているので壁を傷つけたり汚したり出来ません。
なので、マスキングテープを使って壁を保護し、直接壁に害が出ない方法で貼っていくことにしました。
壁にマスキングテープを貼っていき、その上に接着剤(両面テープor木工用ボンド)をのせて吸音材を貼っていきます。
この方法だと賃貸の人でも安心して作業することが出来ます。
マスキングテープが剥がれてしまったら元も子もないので、剥がれないように念のために端は縦にもテープを貼りました。(この後写真が出てくるのでそちらを参照して下さい)
スピード重視なら両面テープ
両面テープを貼って剥がして吸音材を貼るだけなので作業もスムースに進みました。
今回使用した両面テープは発砲ブチルゴムシートという種類のものです。
ホームセンターで買える家庭用の両面テープでは過去に簡単に剥がれ落ちた経験がありますが、この発砲ブチルゴムシートは剥がれ落ちません。
かといって、壁紙を傷つけるほどの粘着はなかったので壁に直接貼っても問題はなさそうです。
心配な方は、マスキングテープも併用した方が安心だと思います。
ちなみに、一番細いタイプの物でも今のところ全く落ちる気配はないです。
コスト重視なら木工用ボンド
作業前半は両面テープで貼れましたが足りなくなったので途中からは木工用ボンドを使用しました。
こんな感じです↓
木工用ボンドも接着強度は問題ありませんでした。
ただ、ボンドを塗布してすぐに貼ろうとすると手で押さえ続けないとボンドが乾く前に落ちてしまうことがありました。
木工用ボンドで作業する場合は、塗布してから少し時間を空けてから吸音材を貼る必要がありました。
木工用ボンドは費用はかなり安く済みますが手間と時間が少しかかります。
吸音材が壁から落ちないポイントはマスキングテープ
両面テープはマスキングテープなしでも壁を傷つける心配はありませんが、マスキングテープの上から貼った方が落ちにくいです。
以前貼った吸音材は両面テープのみで壁に貼ったのですぐにポロポロと落ちました。
吸音材が剥がれ落ちると本当にストレスなんですよね
壁保護目的だったマスキングテープですが、吸音材が落ちにくくなる効果も発揮してくれました。
壁紙の表面のざらつきがマスキングテープをすることで平らに近づき接着面が安定したんだと思います。
吸音材の配置
96枚の吸音材を用意しましたが、6畳の部屋の壁全面に貼るには足りませんでした。
なるべく効果的な貼り方をしたかったので少し工夫しました。
隣人宅側の壁は鉄筋コンクリートで音を強く反射すると思われるのでなるべく壁一面に貼りました。
自宅部屋側の壁は木造の壁なので音の反射は鉄筋よりは強くないと思われるので、ブロック状に配置し少し隙間をあけ数を節約しながら貼りました。
壁の下部はデスクや棚など物があり音の反射も弱いと考え、声が強く反射するであろう腰より上側に吸音材を貼ることに決めました。
以上のことを意識し吸音材を貼るとバランスよく部屋中の壁に吸音材を配置することが出来ました。
自宅部屋側の木造壁
隣人宅側の鉄筋壁
吸音材を水で戻す必要性
吸音材はギチギチに固め梱包されているので届いた時はぺちゃんこです。
開封後に水に浸け形を元に戻すのがベターなのですが、面倒臭く感じたので、前半48個は商品の説明書通り水に浸け、後半48個は開封後そのままにし吸音材が膨らむのを待ちました。
結果2.5cmの吸音材はどちらの方法も膨らみ方にあまり変化は見られなかったです。
むしろ、水につけ乾くのを待つ時間より、そのまま放置したものが膨らむのを待つ時間の方が圧倒的に短かったです。
一度水につけた吸音材は完全に乾くまでに12時間ほどかかるのに対して、そのまま放置の場合は3時間ほどで膨らみました。
開封直後の吸音材↓
3時間ほど放置した吸音材↓
効果の検証結果
今回の作業は2日に分けて作業しました。
1日目は隣人宅側の鉄筋コンクリートの壁
2日目は自宅部屋側の木造の壁
1日目作業終了時は正直、あまり効果を感じられず絶望しかけていました。
片側の壁一面貼ったから中々の作業量だったのでショック…
しかし、2日目に残りの全部を貼り終えた時にかなりの効果を実感し感動しました。
2日目の作業は、張れば貼るほど作業中に効果を感じていました。
数年前に貼った24個の吸音材では感じられなかった効果です。
大きな声を発すると以前は残響も多くキーンという部屋鳴りも生じていましたが、部屋鳴りは完全に消え残響音もほとんどなくなりました。
音楽用語で言うデッドな空間が出来あがり大満足です
まとめ:安い吸音材でも効果は抜群!
今回検証してみて感じたことは量の重要性です。
以前貼った吸音材は厚さもあり質も圧倒的に今回の物よりも良かったのですがあまり効果は感じられませんでした。
その原因は圧倒的に量が足りなかったからだと思います。
部屋を吸音する上で大切なことはどれだけ音が反射しやすい箇所を無くすかです。
理想で言えば質の高い吸音材を広範囲に貼ることですが、コストもかなり高くなります。
もし予算が限られた中であれば、吸音材の質よりも量を重視した方が高い効果が得られると確信しています。
今回の予算であれば
品質が低い96枚>品質が高い40枚
だと感じました。
最後に
宅録DTMや動画撮影など録音する機会がある方は吸音材を使用してみることを強くお勧めします。
実際に貼ってみるまでは正直半信半疑でした。
しかし、実際に貼ってみると無事に効果を感じ満足しています。
今回購入した吸音材は臭いも特に気になるところはありませんでした。※吸音材は臭いものは結構臭うので注意です。
Amazonで買うならこの商品が安くてお勧めです。
以前購入した厚さ5cmの吸音材はこちら(当時より1,000円程安くなってました)
以上、吸音材の検証結果でした。